神奈川県横浜市のベイエリアに位置するタワーマンションにお住まいの加須様(仮名)。現在はマンション管理会社に勤務されています。
数年前、最初の転職活動が思い通りにいかず、その後も複数の転職を繰り返す事態に陥ってしまいました。転職のたびに手取り収入が減少し、以前の高収入を前提として組んでいたタワーマンションの住宅ローン返済が毎月の家計を圧迫するようになります。
愛着のあるタワーマンションから離れたくないという思いが強く、自宅を売却した後も賃貸としてそのまま住み続けられる「リースバック」の利用を検討されました。
しかし、リースバック専門業者から提示された条件を試算したところ、売却価格から逆算される設定家賃が極めて高額となり、これまでの住宅ローン返済額とほぼ変わらない月額負担になることが判明しました。収入が落ち込んでいる現状では家賃の支払い継続が困難であり、このままでは生活破綻を先送りするだけになってしまうため、リースバックの利用を断念せざるを得ませんでした。
任意売却エージェント.comへご相談いただき、物件の相場状況と残債の精査を行いました。
横浜エリアのタワーマンションは中古市場での需要が依然として高く、適正な販売戦略を組めば残債以上の価格で成約できる可能性が十分にありました。安易な安売り(買い叩き)を避け、一般市場の実需層に向けて魅力を最大限にアピールする販売計画を立案しました。
住宅ローンの返済が苦しく滞納リスクが高まっている状況について債権者(金融機関)へ丁寧に説明し、売却期間中の督促猶予を取り付けました。
タワーマンションならではの眺望や共用施設の利便性、立地条件を前面に出した販売活動を展開したところ、早期に優良な一般の購入希望者を確保することに成功しました。
最終的な売却価格は住宅ローンの残債総額を大きく上回る成約となりました。
決済時に住宅ローン残債を一括完済し、抵当権を完全に抹消。仲介手数料や各種諸経費を精算した上でも、加須様の手元にまとまった現金を残す形で取引を結了させることができました。
毎月の重い住宅ローン返済のプレッシャーから完全に解放されました。
確保した手元資金を当面の生活防衛資金とし、現在は住居費を抑えた近隣の賃貸住宅へ転居。マンション管理会社での実務経験を活かしつつ、焦らず腰を据えて自分に本当に合う次の就職先を探す活動を続けられています。
「自宅に住み続けたい」というご希望からリースバックを検討される方は非常に増えています。しかし、リースバックは買主(投資家・事業者)の利回りに応じて賃料が設定されるため、売却価格やエリアによっては「住宅ローンの返済額と賃料が変わらない」「かえって毎月の負担が重くなる」というケースが少なくありません。
特に人気の高いタワーマンションなどの優良物件は、無理にリースバックに固執するよりも、一般市場で適正価格以上で売却したほうが残債を清算しやすく、手元にまとまった資金を残して人生を立て直せる可能性が高くなります。
ご自身の収入や物件価値に見合った最適な再建策を見極めるためにも、まずは客観的な数字をもとに専門窓口へご相談ください。