世田谷区のご自宅に突然、裁判所の執行官が鑑定の立ち入り調査に訪れました。手紙での通知に誰も気づかず放置していたため、直接訪問に至ったのです。この時初めて、奥様とお子様はご自宅が競売にかけられているという衝撃の事実を知ることになります。
途方に暮れた奥様が、弊社のホームページのコアな解決事例をご覧になり、慌ててお電話をいただきました。
状況を調査すると、ご主人は数年前にリストラに遭い、給料が大幅に減額されていました。しかし、ご主人はその事実を奥様に打ち明けられず、ご自身の独身時代の貯金を切り崩して4年間も住宅ローンの不足分をごまかし続けていたのです。
貯金が底をつき、ローンの支払いがストップしてからも言い出せず、事態は最悪のところまで進行していました。
販売活動を始めた矢先、裁判所から配当要求の終期の公告が公開され、競売情報がオープンになって近隣に事情が知られてしまうリスクが高まりました。
そこで、奥様に残っていた預貯金を活用し、弊社(RER Agency)が管理する賃貸物件へ急遽お引っ越しをしていただく手配を整えました。これにより、近隣の目を気にすることなく、落ち着いて手続きを進める環境を確保しました。
金融機関からは、配当の見込み額を見て任意売却に応じるか結論を出すというシビアな条件が出されていました。そこで、少しでも高く早く売却するため、できる限りの販売活動を展開。その結果、SNSの告知をご覧になったお客様からお問い合わせが入り、無事に購入していただけることになりました。
買主が見つかったことで債権者からも任意売却の承諾を得ることができ、競売を回避して売却を完了させることができました。
残債については、債権回収会社(サービサー)へと窓口が移りましたが、現在の生活状況を相談した結果、月額5,000円の無理のないペースで支払いを続けていくことで合意できました。
この事例で最も悔やまれるのは、ご主人がリストラされた時点で、すぐに奥様に事情を話していなかったという点です。
給料が減った段階で早めに相談していただいていれば、無駄な遅延損害金を膨らませることもなく、普通に一般売却として自宅を高く売れた可能性が高い案件でした。家族に心配をかけまいと問題を一人で抱え込み、貯金でごまかし続けるのは、結果的に事態を悪化させます。収入減で支払いが厳しくなったら、滞納する前に必ずご家族や専門家にご相談ください。