豊島区の分譲マンションを平成28年に購入された40歳独身男性からのご相談です。当初は順調に住宅ローンを返済されていましたが、同居するお父様が脳梗塞で倒れ、日々の介護が必要不可欠な状態になりました。
介護と仕事を両立させるためやむを得ず転職を選択したものの、収入は以前と比べて大幅に減少。これまでの返済計画を維持することが極めて困難になりました。
設定していたボーナス払いの月を迎え、愛車を手放し、身の回りにある私物を換価して工面を続けましたが、それも限界に達しました。
住宅ローンだけでなく、マンションの管理費・修繕積立金、さらには固定資産税までも滞納。お父様の介護を続けながら次に住む場所が見つかるのかという強い不安を抱え、八方塞がりの状態で弊社にご相談をいただきました。
初回の相談時、相談者様は混乱した状態にありましたが、お話を丁寧に伺いながら住宅ローンの残債、マンション管理費等の滞納額、固定資産税の滞納状況をすべて明確に整理。
競売を回避し、介護生活を維持できる住まいへの転居を見据え、任意売却を選択する方針を固めました。
売却活動中に競売手続きが進まないよう、相談員が相談者様と一緒に融資元の銀行窓口へ同行。
現在の介護事情や家計の状況、任意売却による解決計画を誠実に説明し、一定期間の元金返済猶予(リスケジュール)を取り付けました。これにより、精神的・時間的な余裕を持って適正相場での売却活動に臨む環境を整えました。
コロナ明けの市況を反映した不動産価格の上昇基調を捉え、適切な価格設定と積極的な販売活動を展開。近隣相場の高まりも追い風となり、無事に好条件での買い手が見つかりました。
売却代金によって住宅ローンの残債を全額完済しただけでなく、溜まっていたマンション管理費や固定資産税の滞納分もすべて精算。さらに、手元に新生活のためのまとまった資金を残す形で取引を完了できました。
現在は、お父様の介護に適した環境の賃貸住宅へ無事に住み替え、金銭的な重圧から解放されて穏やかな日々を過ごされています。
親の介護による突然の収入減少や、管理費・税金の滞納が重なると、どこから手をつければよいか分からず動けなくなってしまう方が多くいらっしゃいます。
しかし、状況を一つずつ整理し、金融機関と誠実にリスケジュールの交渉を行えば、競売を回避して有利な条件で売却を進める時間を確保できます。さらに近年の相場上昇をうまく活用できれば、滞納分を清算したうえで手元資金を残すことも十分に可能です。一人で抱え込まず、早い段階でご相談ください。