千葉県市川市の土地を所有されていた久埼様は、ローンの支払いが停止する一歩手前の極限状態に追い込まれていました。
今後の見通しについて弁護士に相談したところ、「自己破産を選択するしかない」との判断になります。
しかし、弁護士費用や裁判所への予納金といった「破産申立てに必要な費用」が手元に一切残っていませんでした。
そこで、不動産の売却代金から破産費用を捻出できないかと、相談先の弁護士からご紹介を受け、任意売却エージェント.comへご相談いただくことになりました。
境界立ち会い35件という時間の壁
対象の土地は査定額5,000万円から6,000万円前後の価値が見込める不動産でした。
しかし、一般仲介で売却を進めるには、隣接する土地との「境界確定立ち会い」が35件も必要であることが判明します。35件もの関係者と立ち会い・合意を進めるには膨大な時間がかかり、支払いが止まる寸前の久埼様には競売までの時間的猶予がありませんでした。
買取業者の大幅な買い叩き
スピード重視で一般の不動産買取業者に打診すると、境界非明示を理由に相場の7割程度まで価格を下げられてしまいます。その金額では担保権者への返済で消えてしまい、破産手続きに必要な費用を捻出することができませんでした。
大手不動産仲介会社のお手上げ
大手不動産会社にも相談されていましたが、「35件の境界立ち会いが終わらないと扱えない」「この期日では競売に間に合わない」と断られ、完全に手詰まりの状況でした。
任意売却エージェント.comの主要メンバーが集まり、法律・実務の両面からスキームを構築しました。
・自社による「一部直接買取スキーム」の実行
境界立ち会いの時間的猶予がない中、適正な価格を維持しつつ迅速に決済するため、任意売却エージェント.comが直接、対象地の一部を買い取る手法を採用しました。これにより、相場を大きく崩さずに早期の資金化を実現しました。
・破産費用の捻出と債権者交渉
売却代金から自己破産申立てに必要な費用を確実に確保できるよう、金融機関・保証会社と配分調整を行い、迅速に合意を取り付けました。
・紹介元弁護士との連携と管財人対応の準備
売買契約・決済から破産申立てへスムーズに移行できるよう、紹介元弁護士と綿密に連携。その後の破産手続きを見据え、適正価格での取引である根拠資料や取引経緯の透明性を徹底して整えました。
一部直接買取の実行により、大手不動産会社がお手上げだった難物件の売却が無事に完了し、自己破産の申立て費用を確保できました。
破産手続きの過程では、不動産売却の経緯について破産管財人からの確認や指摘が入りましたが、取引の妥当性や法的な整合性を論理的に説明・証明したことで、法的な問題は一切なく認められました。
その結果、無事に自己破産手続きも終結(免責許可)となり、久埼様は法的な債務から解放され、安心して新たな生活をスタートさせることができました。
境界問題などの難件を抱えた任意売却では、ただ売るだけでなく「その後の法的整理に耐えうる取引かどうか」が極めて重要です。不当な廉売や不透明な取引を行うと、破産管財人から否認権を行使されるリスクがあります。
当社のように法的な視点を持ち、自社買取と権利調整を適正に行える専門業者を選ぶことが、根本的な生活再建への確実な近道となります。