八王子アパート階段崩落死亡事故の施工会社の株式会社則武地所は5月13日に横浜地裁相模原支部へ自己破産申請を行いました。
この破産とアパート所有者と居住者の今後について一つの考えを書いてみます。

株式会社則武地所とは・・・

会社情報

神奈川県相模原市中央区に本社を置く法人です。
1.不動産業
2.建築工事一式
3.土木工事一式
4.上下水道工事一式
各許認可番号は次の通りです。
宅地建物取引業番号 神奈川県知事(2)第28183号
建設業番号 神奈川県知事(般-24)第78649号

事業内容

戸建ての分譲販売やアパートなどの共同住宅の建築施工・戸建て住宅の施工を行っていました。
檜を使用した施工を宣伝に戸建てんぽ注文住宅などを受注していました。
3階建てワンルーム共同住宅は、建築業界では格安の値段で施工しており古い不動産投資家からは敬遠され、新規の不動産投資家からは注目されてました。
また、我々不動産業界の人間からは疑問の目で見られるケースが多かったです。

行政指導の過去

相模原市のホームページより

令和2年2月12日、13日に本市が産業廃棄物処理基準に適合しない処理を行った株式会社則武地所と行為者に対し、生活環境の保全上支障を生ずるおそれを生じさせたため、廃棄物処理法に基づく措置命令を発出し、令和2年11月13日までに埋立処分した産業廃棄物を全量撤去し、適正に処理するよう求めていましたが、9月から10月の長雨や重機の故障等で掘削作業に時間を要したこと、当初想定した以上に廃棄物混じりの土が出土し、土に混じった廃棄物を取除く作業に多くの時間を要したことから処理期限までに履行できませんでした。
今後、履行期限までに撤去できなかった廃棄物の処理について、処理期限を令和3年10月13日とし、廃棄物の全量撤去に向けた指導を引き続き行っていきます。

八王子アパート階段崩落死亡事故とは

事故の概要

令和3年4月17日14時過ぎ、株式会社則武地所建設のアパートの階段が崩れ落ち、3階居住者の女性が2メートル下に転落して残念ながらなくなりました。
2013年竣工のアパート、築8年になります。

アパート所有者の今後

刑事上の責任

建物管理上の責任は問われるのかは現段階では捜査中なので何とも言えませんが、築10年以上の物件であったとしたならば刑事上の責任追及は考えられるでしょう。

民事上の責任

これは、充分追及される可能性があります。報道等では施工会社が批判を浴びていますが、物件所有者いわゆるオーナーの民事上の責任です。
保険に加入しているとは思いますが、保険に加入していなかった場合は莫大な損害賠償が遺族から求められる可能性があります。

入居者への対応

これは管理会社にお願いをするか、管理会社に依頼をしていないオーナー様はご自身で賃借人とのやり取りが発生します。また、管理会社が入っていたとしても管理外業務として費用が発生する可能性は充分に考えられます。

アパート所有者はどうすべき

ほとぼりが冷めるのを待つ

日本人特有でもあるかと思いますが、ほとぼりを冷めるのを待つのが良いでしょう。その間に建物の点検並びに補修をしましょう。外壁も塗り替えするのが良いかもしれません。ただ、デジタルタトゥはそう簡単に消えません。

建物を再建築する

現行の建物を点検したとしても不安が残る場合は建物取り壊し、そして再建築がお勧めです。その際に格安建築業者を避けるのが良いでしょう。

売却する

株式会社則武地所が建築したいうのは役所に行って調べればわかります。この際、物件を手放すことも考えましょう。

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