財産分与からこじれにこじれ、不動産を売却若しくは守りたいという方の為に闘いました。

経緯

8年前に遡ります。奥様と離婚をされて自宅を出ていきました。住宅ローンは相談者様が支払い家族は住み続ける。また、その後に元奥様に名義を変更するという財産分与をされました。
また、生活費として月額3万円を入れることも書かれています。
相談者様はしっかりと支払いをされていました。ところが、奥様が突然の事故でお亡くなりになりました。この時既に離婚は成立がしております。
奥様がなくなったことを知り、生活費の送金を停止します。
それから3年の月日が経ちました。

突然の弁護士からの通知

お子様が元奥様と生活をされていました。相談者様はお子様に不動産の買取若しくは立ち退きを求めておりました。
ところが、弁護士から通知が来ます。内容は、不動産の登記名義をお子様たちに変えるように要求です。
また、財産分与の協議書には所有権は元奥様にあり速やかに変えないと法的措置に移行すると通知されます。
内容を確認すると、ローンが完済後に所有権移転と書いてあり現在は停止条件中です。
ダメもとで法的措置へ移行してもらおうと提案します。
すなわち弊社の買取です。

どうせ法的措置されるならやれるだけやってみよう

相談者様は業者買取価格でも構わないとの事なので、売買契約を弊社と結びます。
住宅ローンも残っていますし、相場の60%で契約をしました。そして解除権留保をつけておきます。これがポイントです。
そして、まだ仮差等が入っていなかったので売買予約の登記をします。これが所有権移転登記と同じくらい登録免許税がかかります。
相談者様は二重売買状態になり、弊社が善意の第三者(明らかに違いますが)として登記の優先権を確保します。

この後どうする???

しばらく、このままで放置をします。契約は0円手付です。お子様達が今後裁判を起こしても弊社の仮登記が入ります。弊社を被告で裁判を起こさない限り仮登記は外せません。
また、お子様たちは相談者様に賃料を支払ったりしていないので使用貸借状態ですので立ち退きの内容証明を相談者様が送ります。
もう、血を血で洗う親族のバトルです。また、立ち退きの調停を申し立てをします。
相談者様は弁護士が入ったことが気に入らないらしくカンカンです。徹底的にやると宣言します。

お子様の依頼した弁護士から弊社に通知

調査目的で弊社にお子様たちの弁護士から通知が届きます。弊社も突然何のことだかわからないという事で相手方弁護士へ電話をします。
弊社としては一体何のことかわからないし、お子様たちを退去させるのに時間かかるから引渡の時期を先にして欲しいと言われたと伝えます(嘘ですけどね・・・)
弊社も保全の為に売買予約の登記を入れさせていただき納得いただいたと説明をします。
こういう時は質問以外には一切答えませんし、雑談にも一切応じませんし相手の出方も伺いません。無に徹するのが基本です。
立ち退きに関しても家族観で処理すると聞いていると説明をします。

お子様がマンションを立ち退く

相談者様の調停申し立てには一切連絡なく、調停の日までに相談者様の自宅に鍵が送られてきました。
そして、お手紙が入っており絶縁状になっていました。
内容を見せていただきましたが、お子様たちの悔しさがにじみ出てました。

契約成就に基づき所有権が弊社に

弊社にて物件を買い取りをさせていただき所有権も弊社のものになりました。
弊社は宅地建物取引業の免許を持つ業者ですので再販売が可能です。
販売を開始したところ弁護士から購入の問い合わせが来ました。
お子様としては亡くなったお母様との思い出もある物件なので購入したいと申し出がありました。

最後に

弊社としても任意売却ではなく、不動産を買い取る為に一生懸命知恵を使って取得した物件です。
ただ、このような状態の物件で利益を取りすぎるのはよくありません。
今までの中で最低の利益額でお子様たちに販売をしました。
住宅ローンもしっかりと紹介させていただきました。
一番利益を確保したのは相談者様と絶対その値段で買えないお子様達だと今でも思ってます。

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