不動産のリースバック
セール＆リースバックとも呼びます。自宅を売却して現金化し、売却した家に賃貸で住み続けることができるシステムです。
また、一定の期間内であるならば売却した物件を買い戻すことが可能です。
リースバックの特徴
・現金を手元に得られるし、使用用途は自由
・家賃の支払いは発生するが、住宅ローンや固定資産税、マンションの場合は管理費・修繕積立金の支払いがなくなります。
・引っ越しの必要はない。
普通賃借で賃料を払い続ける限り住み続けられるのであれば、資金等に困った方には大変良いシステムでしょう。
どのようなトラブル？？？
リースバックについてどのようなトラブルがあるのでしょう。
家賃の設定
住宅ローンや固定資産税、マンションですと管理費修繕積立金がなくなりますが、家賃は発生します。この家賃価格の設定が相場と乖離している場合が多いです。
買戻し費用
売却した金額で再度買い戻せることはほとんどありません。不動産相場より安く売却して不動産相場より若干高く買戻し価格が設定されるケースが目につきます。
例：売却金額・350万円 買戻し価格・500万円
また、買戻し期間が定められております。親族等に住宅ローンで買戻しの協力を求めても、親族間売買では住宅ローンが使えないことが多く金利の高いノンバンク等を利用することになります。
賃貸借契約が定期借家契約
売却後に不動産に住み続けることができるのが3年や2年ならまだ優しいですが、1年未満など様々です。また、定期借家契約は原則更新できません。ここで、リースバック業者は更新も相談によっては可能と言ってきます。トラブル相談の内容を聞いていると更新できなくトラブルになっているケースが増えています。
更新時に家賃の大幅な値上げを要求
普通賃貸借契約なら大幅な値上げは難しいですが、定期借家契約の場合可能になる可能性が高いです。なぜなら、買取会社が更新をしないことが可能だからです。いくつかの裁判を見てきましたが、原告（お客様）が負けているケースが目立ちます。
最後に
リースバック契約にはたくさんの落とし穴があります。まず、周りの人に相談してください。
